内観の具体的な例(父に対して)

 内観のテーマ:  父について

 05:00~07:00:幼少期

 

してもらったこと: 父が週末の朝早く、手をつないで公園や動物園に連れて行ってくれた。雨の日には屋内でキャッチボールをして、自転車の乗り方や釣りの初歩を教えてもらった。

 

して返したこと: 作ってもらった紙飛行機を公園で飛ばし、どれだけ遠くまで飛んだかを家に帰って報告した。

 

迷惑かけたこと: 父が大切にしていた工具を使って秘密基地を作ろうとし、それをなくしてしまったこと。

 

07:00~09:00:小学校時代

 

してもらったこと: 野球の試合の日、父が仕事を早退してきて、サイドラインで一生懸命応援してくれた。試合後、僕のミスにも優しくアドバイスをしてくれた。

 

して返したこと: 学校の運動会でのリレーでアンカーを任され、1位を取ることができた時、真っ先に父に報告して喜んだ。

 

迷惑かけたこと: 学校のプロジェクトで必要な材料を忘れ、急遽父に届けてもらったこと。

 

09:00~11:00:中学校時代

 

してもらったこと: 中学の卒業の際、父が古いアルバムを引っ張り出してきて、子供の頃の写真を見ながら過ごした時間を振り返った。

 

して返したこと: 中学の文化祭での劇の主役を務め、父を特等席に招待。その後、一緒に打ち上げに参加した。

 

迷惑かけたこと: 友人との約束を優先して家族の大切な行事をサボってしまったこと。

 

11:00~13:00:高校時代

 

してもらったこと: 高校での進学の選択で迷っていた時、父が自分の経験を話してくれ、親身になって相談に乗ってくれた。

 

して返したこと: 高校の卒業式の後、家族で食事に行き、父に今までの感謝の気持ちを伝えた。

 

迷惑かけたこと: 高校生活での遊びや遅くまでのアルバイトで、家に帰る時間が遅くなり、家族を心配させてしまった。

 

13:00~15:00:大学時代

 

してもらったこと: 大学の卒業旅行での計画を立てている時、父が自分の学生時代の旅行の思い出やおすすめの場所を教えてくれた。

 

して返したこと: 大学での研究成果が認められ、学会での発表の機会が得られた時、父にその喜びを共有した。

 

迷惑かけたこと: 大学のサークル活動での遠征やイベントで、突然の宿泊が増え、連絡せずに帰宅しない夜が続いた。

 

15:00~17:00:20代前半

 

してもらったこと: 初めての社会人としての生活に戸惑いやストレスを感じた時、父が自らの初めての仕事の経験談を話して、共感してくれた。また、初めての給料で父と二人で晩酌をし、その時のアドバイスやエピソードを聞いた。

 

して返したこと: 仕事での初めての成功体験やプロジェクトの進捗を、父に真っ先に報告し、一緒にお祝いをした。

 

迷惑かけたこと: 新しい仕事や友人関係の構築に夢中になり、家族との時間を疎かにしてしまった時期があった。

 

17:00~19:00:20代後半

 

してもらったこと: 結婚や子供の誕生を控え、家庭を築く上での不安や質問に、父が経験をもとにアドバイスやサポートをしてくれた。また、父が自らの手で子供のための家具やおもちゃを作ってくれた。

 

して返したこと: 子供の誕生日や成長の節目節目で、家族と共に父を中心にお祝いをし、その感謝の気持ちを伝えた。

 

迷惑かけたこと: 仕事や家庭のストレスを父にぶつけてしまったこと。

 

19:00~21:00:30代

 

してもらったこと: 仕事での大きなプロジェクトや転職を考える時、父と深夜まで話し合い、その経験や知識を活かしたアドバイスをもらった。

 

して返したこと: 休日を利用して父と趣味の釣りやドライブを共にし、その時の楽しい時間や経験を共有した。

 

迷惑かけたこと: 仕事や家庭の忙しさを理由に、父との約束を何度かキャンセルしてしまったこと。