内観の具体的な例(母に対して)

 内観のテーマ:  母について

 

 05:00~07:00:幼少期

 

 してもらったこと: 母が毎晩、寝る前に絵本を読んでくれたことを思い出す。それによって、読書の楽しさや物語の魅力を知ることができた。

 

 して返したこと: 母の誕生日に、学校の美術の時間に作った手作りのカードをプレゼントした。カードには「ありがとう」と書かれていた。

 

 迷惑をかけたこと: ある日、遊びに夢中になり、家に帰るのが遅くなってしまい、母を心配させてしまった。

 

 07:00~09:00:小学校時代

 

 してもらったこと: 運動会の日、母が特別なお弁当を作ってきてくれたこと。他の友達と一緒にそれを共有し、母の手料理を誇らしげに見せていた。

 

 して返したこと: 母の日に、初めて自分のお小遣いで花を買い、プレゼントした。

 

 迷惑をかけたこと: 宿題を忘れた日、母に助けを求め、夜遅くまで一緒に取り組んでしまった。

 

 09:00~11:00:中学校時代

 

 してもらったこと: 中学校の卒業式の日、自分がステージ上でスピーチをしているとき、涙を流しながら誇らしげに見ている母の姿を思い出す。その瞬間、どれだけ母が自分を支え、励ましてくれたかを実感した。

 

 して返したこと: 母が体調を崩したとき、家事を手伝い、毎日の食事の準備や洗濯を担当した。それにより、家族としての絆や責任を強く感じた。

 

 迷惑をかけたこと: 友達とのトラブルや学業のプレッシャーから、家に帰るのを避けるようになり、何日も帰宅しなかったことがある。それにより、母を大変な心配にさせてしまった。

 

 11:00~13:00:高校時代

 

 してもらったこと: 大学受験のための勉強が厳しかった時期、母が深夜まで一緒に起きていて、お茶や軽食を作ってくれたこと。そのサポートが自分のモチベーションを保つ一因となった。

 

 して返したこと: 母の趣味であるガーデニングを手伝い、休日を一緒に過ごす時間を増やすよう努力した。

 

 迷惑をかけたこと: 大学を選ぶ過程で、母の意見と自分の意見が合わず、大声で口論したこと。後に、お互いの気持ちを理解し合ったが、その時の冷たい雰囲気を忘れることができない。

 

 13:00~15:00:大学時代

 

 してもらったこと: 大学進学で遠くの都市に移住したとき、月に一度は手紙や小包を送ってくれた母。彼女の温かな言葉や、家の味がしっかり詰まった手作りのお菓子は、遠く離れた故郷を強く思い出させてくれた。

 

 して返したこと: 母の誕生日や母の日に、自分の手作りの料理やギフトを送った。また、休みを利用して実家に帰省し、家族との時間を大切にした。

 

 迷惑をかけたこと: 研究やアルバイトに忙しく、数ヶ月間連絡を取らない時期があった。気がついたときには、母からの心配のメッセージがたくさん届いていた。

 

 15:00~17:00:20代の初め

 

 してもらったこと: 初めての就職活動で、失敗や不安に打ちひしがれた時、母が電話で長時間慰めてくれた。彼女の励ましの言葉は、困難を乗り越える力となった。

 

 して返したこと: 母が高齢になり体調を崩しやすくなったため、定期的に健康チェックや医師の診断を受けるように促した。また、健康に関する情報やサプリメントを送るようになった。

 

 迷惑をかけたこと: 独立して生活するようになり、家族との繋がりが希薄になった。重要な家族の出来事や祝い事を忘れてしまい、母を悲しませてしまったこともあった。

 

 

 

 人生の各ステージで、母との関係は変化していきますが、その中での絆や愛情は変わらないものです。内観を通じて、これまでの思い出や経験を振り返り、感謝の気持ちや今後の決意を新たにすることができます。