道のうた(内観創始者吉本伊信の義母である森川りう作)

 

本日は『道のうた』という詩を紹介したいと思います。

 

私が集中内観を行なったある箱根の施設では、毎晩寝る前にこの『道のうた』が流れてきました。

 

一日中内観をした心に毎晩すーっとしみこんでくるとても良い詩で今でもよく覚えています。

 

作者の森川りうさんは40年もの間、内観を繰返し続けたそうです。

 

ページの一番下にyoutubeへのリンクを張りましたがテキストでも書き起こしをしておきます。

 

いろいろな悩みを抱える人に是非知って欲しい言葉です。

 

 

『道のうた』作:森川りう

 

 

これから通る 今日の道 新しい道

 

通りなおしの出来ぬ道

 

苦しいことから逃げていると 

 

楽しいことからも遠ざかる

 

感謝の心 みんなあるはず出せるはず

 

勝つ人は強いが ゆずる人はさらに強い

 

人の世は 山坂多い旅の道

 

長所はうぬぼれると短所になる

 

短所は自覚すれば長所となる

 

やり手になるな まかせられる人になれ

 

どんな言いわけも 自分のおろかさを

 

隠すことが出来ない

 

出来ることはやろうとせず 

 

出来ぬ事ばかり心配している。

 

知りながら つい忘れがち親の恩

 

幸せはどこにも見えず 誰にも知れず

 

だけどみんなのそばにある

 

過去が現在を作る 現在が未来を作る

 

苦しくとも 苦しさの中に 学ぶものを見よ

 

自分より他に 自分を苦しめる者はない

 

むつかしい事は 知らなくとも

 

人の悪口を言わないだけで とくになる

 

腹を立てまい つとめて立てまい

 

腹を立てると 寿命が縮む

 

人を困らせて得た物は 自分の身につかぬ

 

人の欠点にはよく気が付くが

 

善行や長所は見のがしやすい

 

身なりより光るあなたの心がけ

 

ああして こうして 計画満点 実行せぬは玉にきず

 

ほめられて 喜ぶ人は多いが叱られて 反省する人は少ない

 

与えても 減らぬ親切 残る徳

 

成り行きは 偶然に来るものではない

 

いやな仕事も喜んでやれば 好きな仕事に変わってくる

 

人の世話はよく出来ても 人の恩をきせぬ事 むつかしい

 

右でもない 左でもない所に まことの道がある

 

仕事も人の心と身になってせよ

 

金は重宝なもので 神通力がある

 

ところが 金を我が身の攻め道具に する人がある

 

豊かだから与えるのではない 与えるから豊かになる

 

笑顔でお早よう 感謝でお休み

 

希望と 感謝と 反省の日を 重ねつつ

 

わが生涯を意義深く。